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金型は、一般的に鉄(鋼材)にて作りますが、鉄を切ったり曲げたりするのに
鉄同士でよく加工ができると思いませんか?
鉄より柔らかいアルミや銅などなら、何とな~く加工できそうな気がする鉄子。
厚い鉄の材料を加工できるのはどうしてでしょうか? 社長に尋ねてみました。
単純に、加工する材料と金型に硬さの差があれば加工することができます。
(はさみで紙が切れるように、はさみより柔らかければ切れます)
それではどうやって硬さの違いを出すのでしょうか。。
金型を作る時に使用する鋼材の種類の違いと、熱処理の有無です。
・鋼材の種類ですが、SS S50C 、SK3、SKS3、SKD11、ハイス(粉末ハイス)
超硬合金などを使用してプレス金型を製作します。
・SS材(一般構造用圧延べ鋼材)の中でも SS400は、流通が多く、代表的な材料です。
一般構造用圧延鋼材の材料記号は「SS(Structural Steel)」で表されSS材とも呼ばれて
おり、数字は最低引張り強さを表しています。
1994年のJIS改正前には、SS41と呼ばれていた、この材料では一般的に熱処理は致しませんので
刃先に用いることはありません。
主に部品の固定やプレス機に固定するプレートに使用します。
・S50Cは、JISで規格さてた鋼材で機械構造用炭素鋼のなかでも、高炭素鋼にあたる鋼材です。
50という数字は含有しているカーボン(炭素)量を表す数字です。45,55等があります。
硬度が必要な局面で威力を発揮しますが反面、靭性が低くなりがち(脆い)です。焼入れ後の
硬度は工具に匹敵しますが、耐摩耗性が求められる場合に適しています。被加工材の案内や定規
などに使用します。
次回は SK3からお話します。